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アナログポリシンセのLFOをつぶやく

 アナログポリフォニックシンセサイザーに関するつぶやきです。


アナログポリシンセのLFOのディレイタイムを遅れがはっきり分る設定にしてド、レ、ミ、ファ…と弾いていくと押鍵の度に全ボイスのLFOがリトリガーされる。つまりLFOは発声数分ではなく一つだけしか積んでいない。続く。

続き。私が触った全てのアナログポリシンセがそうだったのですが、その理由をコスト意識であると解釈していました。しかしながら最近詳しい人に理由を尋ねるとチューニングの問題ではないかとの事でした。

ポリフォニックとして使うにはアナログが完全ではないことが分ったわけです。キーアサイナー方式でありながらVCFを1系統しか積んでいないKORG POLY-800を、他機ユーザーはあまり笑う資格は無いのではないでしょうか。


追記。

 1980年代初頭、LFOにディレイタイムのあるアナログポリフォニックシンセのことごとくで上の現象を確認しました。Roland JUPITER-8等、LFOのディレイタイムの効き初めが遅く、また遅れが短いまま、スライダーがあっけなく上がりきってしまう事が気になって仕方が無かったのですが、これ、LFOが一つしか載っていない事を判りにくくする為の設定ではなかったのでしょうか。

 シーケンシャルサーキットのアナログポリシンセにディレイタイムが載っていないのも同じ理由だと思われます。ディレイタイムが設定できず、モジュレーションホイールによる手操作でしかディレイフェイドインビブラートをかけられないという事であれば、発声数分LFOを載せる事の意義は無い訳ですから。

 私に言わせればKORG POLY-800だけがウソ800なのではなく、あまねくアナログポリフォニックシンセサイザーがそうだっだという事です。世にいうアナログポリフォニックシンセとは、実はいうなればホモフォニックシンセだった。

 VCFであれLFOであれ発声数分載っていないアナログポリフォニックシンセサイザーは、私が突き詰めてしまうと、ポリフォニックというよりホモフォニックとしての使い方になってしまう。その場合、POLY-800や独立発振方式(鍵盤の数だけシンセが入っている)でVCOのみ鍵盤の数だけ載せてVCF/VCAを1系統に省略したKORG DELTAといったモデルは、その事がハンディキャップではないシンセサイザーという事になります。

 私が期待するDAW時代のアナログシンセは、モノフォニックで非プログラマブル、KORG MS-50やRoland DG(旧AMDEK)CMU-810をMIDI化したようなモデルです。

 SEQUENTIAL CIRCUITS prophet-5、Roland JUPITER-8、JUPITER-6、memorymoogといった派手なプログラマブルアナログポリフォニックシンセサイザーはもう出て来ないのでしょうね。

 20世紀末に忽然と登場し、そして消えたALESIS ANDROMEDA A6が、果たしてLFOを発声数分載せていたか否かは判りません。

 ちなみに同社のラインナップに、現在、デジタル/アナログ問わずシンセサイザーはありません。


KORG DELTA
http://www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/Sigma/

KORG POLY-800
http://www.korg.co.jp/SoundMakeup/Museum/POLY-800/

ALESIS ANDROMEDA A6
http://www.alesis.jp/products/andromeda/
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by manewyemong | 2011-05-15 14:09 | シンセワールド | Comments(0)

「あのシンセサイザー奏者が出しているあのシンセサイザー音はあのシンセサイザーで出してんのか!いっちょあのシンセサイザー買いにいくか!」よりも、「価値あるものを買うのではなく自分で価値を作れる人間は強い」(岡崎武志「女子の古本屋」より)でありたいと思います。


by manewyemong