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歌川国芳と金田伊功をつぶやく

 大阪市立美術館で催されている「没後150年 歌川国芳 【幕末の奇才浮世絵師】」のチラシを手にしての、そして国芳との類似をふと感じた金田伊功さんに関するつぶやきです。


駅に置いてある歌川国芳展のチラシ、作品の載せ方を心得ている感じがします。浮世絵って基本的に手に取って見る目線で作られていると思うのですが、展示や図録よりもチラシの方が本来の見方ができます。

チラシ表の「相馬の古内裏」、一昨年亡くなったアニメーター金田伊功(かなだよしのり)さんのタッチに似ている。順番からいえば金田さんが国芳に似ているというべきなのでしょうけど…。

「相馬の古内裏」の巨大骸骨は「さよなら銀河鉄道999」(1981)のプロメシュームに、そして全体の構図は「幻魔大戦」(1983)の地球人超能力者達の前に幻魔の化身の火龍が現れるシーンに似ている。

「相馬の古内裏」にBGMを付けるとしたら、やはりキース・エマーソンによる「幻魔大戦」サントラ盤の最後の曲だと思います。劇中、超能力者と火龍が戦うシーンに流れました。

幻魔大戦 地球を護る者 CHALLENGE OF THE PSIONICS FIGHTERS http://www.youtube.com/watch?v=oTKSTf4dr-k

金田伊功さんの事はここへ書きました。 http://manewyemon.exblog.jp/8686224/

国芳から話がずれた。チラシには他に宮本武蔵とクジラと戦いを描いた「宮本武蔵の鯨退治」、役者絵禁止の法をくさした感のある「荷宝蔵壁のむだ書」、猫等の小動物を描いた作品等が載っています。

歌川国芳展は途中で展示品が変わります。「相馬の古内裏」は5月8日までの展示。美術館は9時半始まりなので、8日までに観に行ってきます。


追記。

 結局、「没後150年 歌川国芳 【幕末の奇才浮世絵師】」の前期(5月8日まで)の展示を観る事はできませんでした。

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 京阪電車の駅で配布されているパンフレット。

 楽しみにしていた「相馬の古内裏(そうまのこだいり)」を見逃してしまいました。人物と巨大などくろの位置関係が、金田伊功さんが描いたアニメ「幻魔大戦」終盤の1カットに似ています。

 また、どくろに描き込まれた影、「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」の惑星大アンドロメダの深奥にいる炎の姿をしたプロメシュームに似ています。そういえば、劇中、メーテルとプロメシューム母子の会見の場面にも、「相馬の古内裏」に似た構図のカットがあったような気がします。

 結局のところ、金田伊功さんが日本画の影響を受けたのか否かはわかりません。しかしながら、絵巻や屏風絵、そして浮世絵関連の本を見る度、金田伊功さんのアニメーションとの類似を想ってしまいます。

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 「朝比奈小人嶋遊」。小人の大名行列を不遜な姿で見下ろす朝比奈。反骨というより茶化し、といった印象。

 「宮本武蔵の鯨退治」。悠然と泳ぐ巨鯨と卑小な人間。子供の頃に観たテレビアニメ「侍ジャイアンツ」に、似た場面があった記憶があります。

 この「宮本武蔵の鯨退治」や葛飾北斎の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」といった、ダイナミックな海を描いた浮世絵を観ると、なぜか決まって私の脳裏で喜多郎さんの「ミステリアス・トライアングル」(NHKスペシャル「四大文明」オリジナルサントラ盤「ANCIENT」より)が鳴り響きます。

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 不思議な形で絵の中に描き込まれた生き物達。

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 「東海道五十三次」ならぬ「猫飼好五十三疋」。国芳は猫好きだったそうです。

 「没後150年 歌川国芳 【幕末の奇才浮世絵師】」の後期は、来る6月5日まで。何とか観に行けたらと思っています。


歌川国芳展
http://kuniyoshi.exhn.jp/

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by manewyemong | 2011-05-18 16:01 | | Comments(0)

シンセサイザー、デコラティブジャパン(絢爛な日本)文化、絵巻、屏風、浮世絵、都市散歩、神社が好きです。鈴木春信の春画「風流艶色真似ゑもん」にちなみました。


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