micro KORG試奏記
implant4さんで、micro KORGを試奏させていただきました。新品としか思えないほどきれいな個体でした。既にimplant4さんのサイトの在庫リストにアップされています。
アナログモデリングシンセサイザーmicro KORG(マイクロコルグ)は、平成14(2002)年秋、世に出ました。今秋、満10歳になるのですが、現行機です。
同じ年の初め、コルグはワークステーション機KORG TRITON STUDIOを出しました。シャンパンゴールドの筐体やハードディスク搭載、同社から出ているTRITON向けオプションボードEXBシリーズを全て装着できるといった、上級感のあるモデルでした。
同じ年の初め、コルグはワークステーション機KORG TRITON STUDIOを出しました。シャンパンゴールドの筐体やハードディスク搭載、同社から出ているTRITON向けオプションボードEXBシリーズを全て装着できるといった、上級感のあるモデルでした。
そのTRITON STUDIOとはあまりにも違う、小さな、そして愛嬌のある姿のmicro KORGに、別の意味でインパクトを感じました。ただ、その姿や操作子の感触に安物臭さが無く、物として存在感、楽器としての安定感を十二分に感じました。
単純に仕様という点で見比べると、他のコルグアナログモデリングシンセに劣っているのですが、筐体や操作子がしっかり作られているという点に於いてこのmicro KORGは、同社の先輩機、後発機を完全に凌駕していると思います。
単純に仕様という点で見比べると、他のコルグアナログモデリングシンセに劣っているのですが、筐体や操作子がしっかり作られているという点に於いてこのmicro KORGは、同社の先輩機、後発機を完全に凌駕していると思います。
フロントパネル全景。
アルペジエータのオン/オフ、オクターブボタン。
アルペジエータにはアップ、ダウン、オルタネート1(「ドレミ」を押すとRoland SH-101のように「ドレミレドレミ…」と繰り返す)、オルタネート2(KORG Mono/Polyのように「ドレミミレドドレミミレド…」と繰り返す)、ランダム、トリガーがあります。喜多郎さんがJUPITER-4で出しているフライングジュピターは再現できます。
オクターブボタンは押す回数、つまり深度毎に色が変わります。鍵盤を押さえたままオクターブボタンを押した場合、1オクターブポルタメントがかかるか否かを試すのを忘れました。
アルペジエータにはアップ、ダウン、オルタネート1(「ドレミ」を押すとRoland SH-101のように「ドレミレドレミ…」と繰り返す)、オルタネート2(KORG Mono/Polyのように「ドレミミレドドレミミレド…」と繰り返す)、ランダム、トリガーがあります。喜多郎さんがJUPITER-4で出しているフライングジュピターは再現できます。
オクターブボタンは押す回数、つまり深度毎に色が変わります。鍵盤を押さえたままオクターブボタンを押した場合、1オクターブポルタメントがかかるか否かを試すのを忘れました。
プログラムの呼び出しは、プログラムセレクトを回し、各カテゴリー毎の1~8のボタンを選択します。どちらの操作子も形状、感触とも申し分がありません。
プログラムセレクトに音楽ジャンルが表記されているのは、これらの音楽に全く興味が無く、そしてシンセサイザーの音色をイニシャル状態から作る私にとって後々大変邪魔なのですが、KORG R3、microKORG XLに継承されています。
プログラムセレクトに音楽ジャンルが表記されているのは、これらの音楽に全く興味が無く、そしてシンセサイザーの音色をイニシャル状態から作る私にとって後々大変邪魔なのですが、KORG R3、microKORG XLに継承されています。
音色設定及び演奏操作子群。
音色設定は、
音色設定は、
縦に並んだ二つのエディットセレクトでページを選び、
横に並んだ五つのつまみで、各パラメーターを設定します。
残念ながらmicroKORG XLとは違い、プログラム毎に役目を割り振って保存しておくことはできません。各つまみの上に書かれている役割が当てられています。
これらつまみの形状や回した感触もふくめて、1970年代~1990年代初頭まで我が家にあった今は亡きテクニクスのステレオコンポや、ラジカセの操作子を思い起こしてしまいます。
残念ながらmicroKORG XLとは違い、プログラム毎に役目を割り振って保存しておくことはできません。各つまみの上に書かれている役割が当てられています。
これらつまみの形状や回した感触もふくめて、1970年代~1990年代初頭まで我が家にあった今は亡きテクニクスのステレオコンポや、ラジカセの操作子を思い起こしてしまいます。
KORG ELECTRIBEシリーズやアナログモデリングシンセでおなじみのオリジナルバリューランプ。先に保存された値と今動かしているつまみ位置が合致した場合、点灯します。つまみ位置とLEDのバリュー両方を視認できます。
フロントパネルの「micro KORG」のロゴ。「micro」と「KORG」の間に微妙なブランクがあります。これがmicroKORG XLの場合は、くっついています。
micro KORGの外観上の特徴の一つでもあるミニ鍵盤。同じタイプの鍵盤はDTMキーボードmicroKONTROLに継承されました。
二つのホイール。私はヤマハよりもコルグのホイールの方が操作しやすいです。ただ、ジョイスティックやベンダーレバーと違い、私は何十年練習しても思うように上達しないのですが…。
ローズウッドの化粧板。
グースネック型ボコーダーマイク。micro KORG新発売時期のDOS/Vパソコンに、似たようなマイクが添付されていた記憶があります。私としては、できればKORG DVP-1やRADIASのような、ヘッドセットマイクの方が良かったのですけど…。
リアパネル。
「KORG」のロゴ、MIDI端子群。micro KORGのリアパネルは意外に広いので、ロゴは大きく、またMIDIはIN、OUTに加え、THRUもあります。
音声入力、出力端子。フットスイッチやエクスプレッションペダルの端子はありません。
micro KORGのシンセサイザーエンジン部分は、モッドシーケンスが無い事をのぞいてMS2000シリーズと同じなので、KORG MS2000B導入記(1)やKORG MS2000B導入記(2)を参照いただければと思います。
ただ、MS2000シリーズとmicro KORGで出音に微妙な違いがあり、同じ音色を作った場合、私には後者の方が良いように聴こえます。音の出口の所、つまり音声出力の部品など、物理的な部分に何か秘密があるのかもしれません。
micro KORGのシンセサイザーエンジン部分は、モッドシーケンスが無い事をのぞいてMS2000シリーズと同じなので、KORG MS2000B導入記(1)やKORG MS2000B導入記(2)を参照いただければと思います。
ただ、MS2000シリーズとmicro KORGで出音に微妙な違いがあり、同じ音色を作った場合、私には後者の方が良いように聴こえます。音の出口の所、つまり音声出力の部品など、物理的な部分に何か秘密があるのかもしれません。
発売以来10年が経とうとしているモデルであるにもかかわらず、今回初めてmicro KORGを少々念入りに試奏する事ができました。
今のところ、おそらく私は70億の人類で、最も後にmicro KORGが好きになった人間だと思います。こういうシンセサイザーが一つぐらい、これからも連綿と作り続けられればなと思います。
micro KORG-BKBKを見せていただきました、micro KORG GD及びKORG KROME-61のカラーバリエーション機が出ます、microKORG Sが出ます、micro KORG GDを見ました、micro KORG PTが発表されました、に続きます。
micro KORG-BKBKを見せていただきました、micro KORG GD及びKORG KROME-61のカラーバリエーション機が出ます、microKORG Sが出ます、micro KORG GDを見ました、micro KORG PTが発表されました、に続きます。
令和5(2023)年5月9日追記。
micro KORG
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg/
同日、コルグはmicroKORG Crystalを発表しました。
micro KORG
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg/
by manewyemong
| 2012-07-20 13:12
| シンセワールド
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