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Roland SH-2 PLUG-OUTが出ます

 アナログモデリングシンセサイザーRoland AIRA SYSTEM-1にロードする、あるいはパソコンベースで使うソフトウェアシンセサイザー、Roland SH-2 PLUG-OUTが発表されています。

 SH-2 PLUG-OUTの元になったアナログシンセサイザーRoland SH-2は、昭和54(1979)年に発売されました。アナログシンセ時代の姫神が、KORG Polysixによる笛、さまざま(2)とならんで笛風のシンセ音(笛、さまざま1参照)に使っていました。

 SH-2 PLUG-OUTのパラメーター構成は、基本的にSH-2に準じていて、AIRA SYSTEM-1の操作子群に対応させたデスクトップ上では、SYSTEM-1にあってSH-2に無いものは暗転させています。

 ただし、例えばENVをフィルター/アンプ部で独立して持っている等、AIRA SYSTEM-1の構成に準拠している部分もあります。

 LFOはモジュレータとなっていて、三角波や矩形波、上昇型鋸歯状波、サンプル&ホールド、そしてサイン波も継承されています。ビブラートやグロウル効果のデプスは、VCO、VCFではなく、ここに集められています。SH-2同様アンプ部のトレモロは無く、暗転しています。

 SH-2はVCO1にサイン波があり、これがVCFを発振させたサイン波とは異なり、温かみがありました。メロディラインや間奏のリード音としてよく使われています。このサイン波は、SH-2 PLUG-OUTのオシレータ1に継承されています。オシレータ2にノイズがある事も同じです。

 オシレータ1、2ともに鋸歯状波、そして矩形波を含むパルス/パルスウィズモジュレーションがあります。パルスウィズは、オシレータ1、2でデプスを独立して設定する事ができます。SH-2は値を共有していました。

 またパルスウィズは、マニュアル設定やモジュレーションソースにLFO(周期変化)を充てる事まではSH-2と同じだったのですが、SH-2 PLUG-OUTは、個別になったフィルター/アンプENV、そして、オートベンドといった径時変化での変調が可能です。ここもオシレータ1、2で独立して設定できます。

 AIRA SYSTEM-1より前のローランドのアナログモデリングシンセの多くが、オシレータのレベルをバランスでしか設定できなかったのですが、SH-2 PLUG-OUTは、オシレータ1、2、サブオシレータ独立して設定できます。AIRA SYSTEM-1はここにノイズがあるのですが、暗転しています。

 オートベンドがあるのですが、スタートレベルがマイナス側固定のSH-2と異なり、しゃくり上げる(スタートレベルマイナス)だけでなく、しゃくり下げる、つまり、スタートレベルプラスの設定もできます。

 SH-2及びSH-2 PLUG-OUTのオートベンドは、ローランドのアナログモデリングシンセのアタックタイム、ディケイタイム、オートベンドデプス(アタックレベル)で構成された簡便なピッチENVからさらに簡素化されていて、いわばアタックレベル、サスティンレベルが0固定で、アタックタイムも規定値固定、オートベンドデプス(スタートレベル)のみ奏者やマニピュレータが設定できるピッチENVという見方もできると思います。

 フィルターは独立してENVを持っている事と、キーボードフォローがプラス値だけでなくマイナスの設定もできます。

 ポルタメントはSH-2同様、オン/オフボタンが無く、数値設定のみです。ポルタメントのオン/オフをレバーで設定できるRoland SH-101と異なり、ローランドのアナログSHシリーズの中古機で、ポルタメントを0にしてもオフし切れていない個体を頻繁に見かけます。もちろん、SH-2 PLUG-OUTで起こる事は無いと思います。

 SH-2には無かったアルペジエータが使えます。AIRA SYSTEM-1と同じものです。もし仮にRoland JUPITER-4やJUPITER-8のPLUG-OUTが出るとしたら、元になったモデル同様、押鍵順が反映される機能はつけていただきたいと思います(フライングジュピターRoland JUPITER-4参照)。

 昭和54(1979)年にシンセサイザーに興味を持った頃、店頭で触ったシンセの中で、最もマニピュレーションが分かりやすかったのは、Roland SH-2でした。SH-101購入までに、最も触れたのもSH-2。

 時が流れてデジタルシンセを使い始めた頃、アナログシンセの高級機のはっきりした輪郭よりも、SH-2を始め国産廉価機のどこかぼんやりした感じの方が、はるかにシミュレーションが難しいと感じました。

 AIRA SYSTEM-1のユーザーには無料で頒布されたRoland SH-101 PLUG-OUTと異なり、SH-2 PLUG-OUTはいずれも様も有償なのですが、仮に今後、AIRA SYSTEM-1を導入したら、SH-101 PLUG-OUTだけでなくSH-2 PLUG-OUTも入れるかもしれません。

 Roland SH-2 PLUG-OUT、来る平成26(2014)年9月25日発売予定。価格は通常版が税別14,000円、AIRA SYSTEM-1ユーザー向け優待版税別9,000円。


Roland SH-2 PLUG-OUT
http://www.roland.co.jp/products/sh-2_plug-out/
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by manewyemong | 2014-09-19 12:57 | シンセワールド | Comments(0)

「あのシンセサイザー奏者が出しているあのシンセサイザー音はあのシンセサイザーで出してんのか!いっちょあのシンセサイザー買いにいくか!」よりも、「価値あるものを買うのではなく自分で価値を作れる人間は強い」(岡崎武志「女子の古本屋」より)でありたいと思います。


by manewyemong