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KORG volca fmが参考出品されました

平成28(2016)年1月22から催されたNAMM 2016に、コルグはFM音源シンセサイザーKORG volca fmを参考出品しました。

 volca fmはあくまで参考出品機ですが、かつて、同じく楽器フェスティバル2008において参考出品機だったmicroKORG XLが、さほど日を経ずして発売されたという先例から、volca fmの今後の正式発表~新発売の流れは間違いないものと思われます。

 本稿は今後、その流れに応じて大幅な加筆、改訂、あるいは新たに一稿を上げる可能性があります。

 現時点でネットに上がっている、先のNAMM 2016で撮られたと思われる画像や動画を元に記していきます。

 KORG volca fmは3声ポリフォニック。6オペレータのFM音源を持っています。音色プログラムは32記憶します。

 ワークステーション機KORG OASYSやKRONOSのシンセサイザーエンジンの一つ、MOD-7同様、システムエクスクルーシブを介して、YAMAHA DX7の音色データを持ってくることができます。

 内蔵エフェクターとして、コーラスがあります。

 volca fmの筐体の姿や寸法は、これまでのKORG volcaシリーズを踏襲しています。

 volca keysのように27ある鍵盤型リボンコントローラーは、演奏以外にいくつかの設定操作子を兼ねていることや、16ステップシーケンサー使用時、実行中のステップのランプが灯る事も同じです。

 フロントパネルを見ていきます。

 赤い表示のLEDがあります。音色の名や、選択されたFMアルゴリズムやパラメーター等が表示されます。

 左端に2本のスライダーがあり、演奏モード時は、左がキートランスポーズ、右がベロシティの操作子なのですが、右のベロシティの操作子は、エディットモード時は各パラメーターの入力に使います。

 これらスライダーのキャップには、YAMAHA DX7の32個の音色プログラムボタンを思わせる青色のラインが入っています。この青色、DX7の実機を見ると緑色に見えるのですが、印刷物や画像だとなぜか青になってしまいます。DX7の筐体のチョコレート色が、印刷物や画像だと黒くなる事と併せて、不思議な事だと思います。

 volca fmのデザイナーが、印刷物や画像のみを見てこの色をつけたのか、あるいは同じくvolca fmも、実機ではまた違って見えるのかもしれません。

 volca fmのボタンの色に関して、もう一つ気付いたことがあります。この後その都度、記します。

 二本のスライダーの右に、縦二つがセットになったつまみが並んでいます。アルゴリズムのモジュレータのEGのアタックタイム、ディケイタイム。キャリアのEGのアタックタイム、ディケイタイム。LFOのレイトとデプス。音色プログラムのパラメーター呼び出し、アルゴリズムの選択。

 これらつまみの下にボタンが横に三つ並んでいて、やはりDX7を思わせる色になっています。左からオクターブトランスポーズのダウン、アップ、音色プログラムのセーブ。これらはエディットモード時、別の役目を負います。

 この右横にエディットボタンがあるのですが、色はなぜかDX7のファンクションモードボタンと同じ薄茶色です。ちなみにDX7のエディットボタンは藤色です。

 フロントパネル右の部分は、これまでのKORG volcaシリーズの機能が踏襲されています。

 MIDI IN端子があります。またシンクロイン/アウトがあり、外部機器との同期演奏が可能です。

 volca fmにはアルペジエータがあり、その操作子のつまみが二つ並んでいます。

 その下にステップシーケンサー関連のボタンが四つ並んでいて、三つは先のスライダーと同じ色、そして、右端のファンクションボタンの色はDX7のストアボタンと同じ赤になっています。DX7のファンクションボタンは薄茶色です。

 昭和58(1983)年春に現れたYAMAHA DX7以降、FM音源シンセサイザーや同モジュール、リズムマシン、シーケンサー、ショルダー型を含むMIDIコントロールキーボードを、「X」の型番とロゴ字体で統一したXシリーズの怒涛のような席捲ぶりと、同時期の他社に漂っていた、出遅れ感、そこはかとない格下感を嗅いだ身には、コルグが国際見本市に、手のひらサイズのDXともいうべきvolca fmを出した事に、世の無常を感じます。

 昭和61(1986)年、コルグはヤマハからFM音源の部材の提供を受けて、KORG DS-8、続いて707を出しました。それから30年後というタイミングで、まるで前年のYAMAHA reface DXに当てるが如くKORG volca fmを出す事にも、多少の感慨を覚えずに入られません。


平成28(2016)年3月10日追記。

 コルグのサイトにKORG volca fmに関する情報がアップされています。また取扱説明書のダウンロードもできます。

 volca fmの筐体の色、DX7のチョコレート色を踏襲しているようです。

 FM音源を簡便にエディットするために、複数のパラメーターが当てられたモジュレータ、キャリアつまみがあります。

 また、プロエディットのために、パラメーターのリストと32種のアルゴリズム図が載ったパラメーターリストカードが付きます。似たもの(もっと大きかったですが…)が、かつてKORG M1及びTシリーズにも付属しました。

 KORG volca fm、発売日平成28(2016)年3月27日、価格14,580円(税込)。


KORG volca fm
http://www.korg.com/jp/products/dj/volca_fm/
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by manewyemong | 2016-01-27 13:57 | シンセワールド | Comments(0)

シンセサイザー、デコラティブジャパン(絢爛な日本)文化、絵巻、屏風、浮世絵、都市散歩、神社が好きです。鈴木春信の春画「風流艶色真似ゑもん」にちなみました。


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