喜多郎さんのBGM処女作か

 喜多郎さんが昭和56(1981)年に出版したエッセイ「喜多郎・マインドミュージックの世界」(講談社)の15ページに、

(NHK特集「シルクロード」以前に)ドラマの音楽を作曲したりしたこともあったけれど

という記述があります。文中その番組に関する事柄は何も触れられてなく、また喜多郎さんのプロフィールにも記されることもありませんでした。

 平成元(1989)年か翌年ないし翌々年頃のある土曜日か日曜日の午後、私はたまたま1時間の単発の怪奇ドラマの再放映を観ました。VTRではなく16mmフィルムで撮影された映像でした。そしてそのドラマのBGMには、オートベンドのかかったリード(喜多郎mini KORG 700Sリード参照)や「キラキラ…」というランダムトーン等、どう聴いても喜多郎さんのシンセサイザー音にそっくりの音が使われていました。音だけでなく曲想そのものもファーストアルバム「天界」とその次作「大地」に雰囲気が似ていました。

 これではまるで模倣ではないかと思いながら観ていたのですが、エンディングのスタッフロールのところに“音楽 喜多郎(ビクターレコード)”と出ました。喜多郎さんがBGM担当者でした。「天界」「大地」からのチョイスではなく、全曲オリジナル制作されたものでした。「ドラマの音楽を作曲したり〜」とはおそらくこのドラマではないでしょうか。

 この番組のタイトルやストーリー、キャストといった事柄を完全に忘れてしまっていたのですが、数日前、ふとした拍子に出演者に森下愛子さんと永島敏行さんがいたことを思い出し、ネットで検索した結果、「日曜恐怖シリーズ」の「悪魔の住む館」である可能性が出てきました。

 「日曜恐怖シリーズ」は大阪の関西テレビ(フジテレビ系列)が制作した1話完結型のドラマで、昭和53年8月から9月、そして翌年7月から9月に本放映がありました。各話スタッフ及び出演者とも別で、今日の「世にも奇妙な物語」(フジテレビ)のようなスタイルの番組だと思います。「悪魔の住む館」は昭和54年放映分の第2回でした。

 以上、極めて不確かな情報ですので、あくまで参考までに。古くからビデオデッキをお持ちの方なら、テープの中にこの番組を録画したものがあるかもしれませんね。

 ちなみに喜多郎さんの最初のライブは、原宿の交差点にある八角館というビルの上の階にあるスペースで催された、引田天功さんの催眠マジックとのジョイントだったそうです。日時は判りません。

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by manewyemong | 2007-06-15 10:58 | 音楽 | Comments(0)