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妙な所で見かけたシンセをつぶやく

 シンセサイザーを妙な所で見かけた事に関するつぶやきです。


妙な所でシンセを見かける事がある。映画「未知との遭遇」「だいじょうぶマイ・フレンド」、「ゴジラ」1984ではRoland SH-2がオシロスコープと並んでいたり、「海に降る雪」は主人公の効果マンがKORG MS-20か50を使っていた。

楽器を扱っていた頃の阪急イングスのなぜかスポーツ用品売場にYAMAHA CS70Mが飾ってたり、

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 科学誌「ニュートン」でCS70Mの図解があった。

1982年のフジテレビ系新春かくし芸で、ドリフターズがシンセで喜多郎さんの「絲綢之路 黒水城の幻想」を演奏した事もあった。たしか志村けんさんがRoland VP-330で「アァー…」とやっていたおぼえがある。動画投稿サイトでは見かけませんでした。


追記。

 1980年代初頭、映画のスタッフロールに、“シンセサイザー協力”という形でシンセサイザーメーカーが出る事がありました。キース・エマーソンさんがBGMを担当したアニメ映画「幻魔大戦」のコルグ、ヴァンゲリスさんが担当した「南極物語」のヤマハ。たしか各々「KORG京王技研工業(株)」「YAMAHA日本楽器製造株式会社」とクレジットされていた記憶があります。

 キース・エマーソンさんの一口坂スタジオでの制作風景は、キーボードマガジン昭和58(1983)年2月号で採り上げられています。

 昭和59(1984)年版「ゴジラ」のスクリーンにRoland SH-2が登場した事は、当時のキーボードマガジンの福田裕彦(ふくだ・やすひこ)さんのコラムでも紹介されました。

 私は昭和59年版ゴジラを劇場で観たのですが、このシーンが妙に陳腐に見えた記憶があります。マカロニみたいなパッチコードが刺さりまくったシステムシンセサイザーなら、また違った印象を持ったと思います。

 「海に降る雪」の主人公は正確には効果マンではなく、その男が恋する女性(五木ひろしさん夫人の和由布子さんが演じていました)だったと思います。この効果マンが“地球が回転する音”を求められて作業に没頭し、たしか映画の最後にその音が鳴るのですが、どんな音だったか全くおぼえていません。

 阪急イングスにmoog the source(モーグ・ザ・ソース)が長くあったという返信をいただきました。私もよく憶えています。本当に何年も店頭にあったのですが、結局どうなったのでしょうか。

 デジタルシンセ、リズムマシン、MIDIシーケンサーとYAMAHA Xシリーズがまるで古代末期の平家みたいに幅を利かせていた時代、何十万円もする37鍵盤のコンボタイプのアナログシンセは、やはり汎世間的には顧みられていなかったと思います。

 moog the sourceの操作子、案外タッチビュー時代の現代なら威力を発揮できると思うのですが…。

 ドリフターズの「絲綢之路 黒水城の幻想」は、皆さんが神妙な面持ちで演奏していたのを良くおぼえています。

 他に妙な所でシンセを見かけた記憶として、なぜか京阪電車古川橋駅近くの焼肉屋に、グランドピアノとYAMAHA DX7があるのを見ました。けっこう長い間あったのですが、今は無くなっています。

 かつて、守口市駅前の体育館にYAMAHA DX1がありました。今もあるのかもしれません。

 宅配寿司の銀のさらさんのCMで、TEISCO S-100Fが使われています。それも、いかにもアナログシンセ好きの方がやりそうな形で…。

 あと、これはシンセサイザーではないのですが、北島三郎さんが、1980年代初頭の永谷園さんのテレビCMで、シモンズ(SIMMONS)の電子ドラムと共演していました。単にBGMに使っていたのではなく、シモンズの電子ドラムセットとそれを叩くドラマーが出演していて、北島御大が唄っている後ろで「ズビュビュビュビュビュ〜ン…」とオカズ(フィルイン)を入れていました。


銀のさらCM会議(YouTubeより)
http://www.youtube.com/watch?v=Ui1UX-xrens


令和2年(2020年)5月12日追記及び訂正。


 本文で「絲綢之路 黒水城の幻想」としたのですが、実際はNHK特集シルクロード第1部のオープニング曲に近い編曲演奏でした。また、ボコーダーで「アァー」と唱ったのは志村けんさんではなく仲本工事さんでした。

by manewyemong | 2011-04-19 15:00 | シンセワールド | Comments(0)