KORG MS-20 Kitが出ます
平成26(2014)1月24日、コルグはアナログモノフォニックシンセサイザーKORG MS-20 Kitを発表しました
昨年のKORG MS-20 mini同様、昭和53(1978)年に発表されてベストセラーとなり、今日に至るまで高い評価を受けているビンテージシンセサイザーの雄、KORG MS-20の姿や仕様を継承しています。
このMS-20 Kitの最大の特徴は、完成品ではなく組み立て式だという事です。
かつて、AMDEK(アムデック。現在はRoland DGというOA機器メーカーへ華麗なる転身を遂げています)が、パーカッションシンセPCK-100やハンドクラッパーHCK-100、その他エフェクター等の組み立てキットを出していたのですが、それらとは違い、MS-20 Kitは組み立てに際し、ネジを締めたり部品を差し込むだけで、ハンダゴテを握る必要はありません。
新装成ったコルグ.COM(http://www.korg.com/jp/)のMS-20 Kitのページで、キットの内訳が視認できる様になっているのですが、意外に部品点数が少なく、また、プラモデルを作る時の様な接着剤や塗料の必要も無いので、組み立ては至極容易だと思われます。
電子工作に詳しい人なら回路に、手先が器用な人なら筐体そのものに手を加える人も出てくるかもしれません。私も側板やリアパネルに金箔や朱漆といった蒔絵の技法を施してみたいと思ったのですが、そもそも私は蒔絵の技法なんか全く知らない事を思い出しました。
昨年のKORG MS-20 mini同様、昭和53(1978)年に発表されてベストセラーとなり、今日に至るまで高い評価を受けているビンテージシンセサイザーの雄、KORG MS-20の姿や仕様を継承しています。
このMS-20 Kitの最大の特徴は、完成品ではなく組み立て式だという事です。
かつて、AMDEK(アムデック。現在はRoland DGというOA機器メーカーへ華麗なる転身を遂げています)が、パーカッションシンセPCK-100やハンドクラッパーHCK-100、その他エフェクター等の組み立てキットを出していたのですが、それらとは違い、MS-20 Kitは組み立てに際し、ネジを締めたり部品を差し込むだけで、ハンダゴテを握る必要はありません。
新装成ったコルグ.COM(http://www.korg.com/jp/)のMS-20 Kitのページで、キットの内訳が視認できる様になっているのですが、意外に部品点数が少なく、また、プラモデルを作る時の様な接着剤や塗料の必要も無いので、組み立ては至極容易だと思われます。
電子工作に詳しい人なら回路に、手先が器用な人なら筐体そのものに手を加える人も出てくるかもしれません。私も側板やリアパネルに金箔や朱漆といった蒔絵の技法を施してみたいと思ったのですが、そもそも私は蒔絵の技法なんか全く知らない事を思い出しました。
86%にダウンサイジングされたMS-20 miniと違って、MS-20とほぼ同じ大きさです。重量はMS-20の7.7kgに対し、MS-20 Kitは6.0kgと軽くなっています。
ただし、標準サイズのパッチケーブルにはそれなりの重みがあり、MS-20 miniのミニケーブルの様に宙に浮いてくれないという事は、鍵盤を演奏する手に被さってくる事に対する策が必要だと思います。かつてMS-20が現行機だった頃のキーボード雑誌の記事に、この事に対するプロの演奏家達各々の対策があった様な気がするのですが、内容を完全に忘れました。
MS-20のVCFには製造時期によって、KORG35、Sallen-Key OTAという2種類の部材が使われていて、MS-20 miniではより人気が高いとされる前期型KORG35が採られました。MS-20 Kitでは両方が載っていて、回路基板上でその切り替えができる様になっています。フロントパネルに専用のトグルスイッチの様なものがあるわけではないので、マニピュレーション毎に違う設定にするといった性質のものではありません。
MS-20は、YAMAHA DX7やMIDI規格登場以前の1980年代初頭、シンセサイザー関係の専門書、キーボード雑誌、そしてコルグが発行していた冊子コルグサウンドメイクアップに、音色設定が載る事が非常に多かったのですが、それらはもちろん、今日MS-20 Kitのマニピュレーションの参考例として使えると思います。年を経てコンデンサが変質したMS-20よりも、MS-20 mini同様、むしろ執筆者の意図を汲む事ができるかもしれません。
コルグ制作のMS-20 miniのPR映像の中に、かつてMS-20を開発した同社の偉いさん達がMS-20、MS-20 miniを語るというもの(「KORG MS-20 mini - Behind the scene - 開発者インタビュー」 http://www.youtube.com/watch?v=ZFCFbyzOLso )がありました。
メーカーの偉いさん達が新旧の自社製品を嬉々として語る姿に、闊達であろう同社の空気を感じたのですが、MS-20 KitのPR映像は、今度は同じ方々が箱からMS-20 Kitを取り出し組み立てるというもの(「MS-20 Kit ~ Build a real MS-20 with your own hands.」 http://www.youtube.com/watch?v=GU3cgUwb7Fc及び「Unboxing and Assembling KORG MS-20 Kit」 http://www.youtube.com/watch?v=mzx6Ar8WR90)です。
またこれらの映像での、コルグ関係者の方の手とMS-20 Kitが映っている個所で思ったのですが、86%に小型化されたMS-20 miniよりも実物大?のMS-20 Kitの方が、物としての存在感があります。
MS-20 Kitの発売日は、来る2月上旬の予定。価格は未だ分かりません。数量限定です。なお、 KORG MS-20 Kitは、日本製です。
ところでMS-20 Kitには、おまけとして「サウンド・シンセサイズ入門 Dr.コルグのシンセサイザー講座」は付かないのでしょうか。
平成26(2014)年2月1日追記。
KORG MS-20 Kit、来る2月8日発売予定、価格は105,000円だそうです。
平成27(2015)年1月22日追記。
本日、アナログセミシステムシンセサイザーKORG MS-20M Kitが発表されました。
KORG MS-20M Kitが出ますへ続きます。
平成28(2016)年8月18日追記。
implant4さんで撮らせていただいた画像を添付しました。
令和2年(2020年)1月14日追記。
KORG MS-20 Kit
http://www.korg.com/jp/products/dj/ms_20kit
令和2年(2020年)1月14日、コルグはセミシステムシンセサイザーKORG MS-20 FSを発表しました。
KORG MS-20 Kit
http://www.korg.com/jp/products/dj/ms_20kit
by manewyemong
| 2014-01-24 08:01
| シンセワールド
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