平成14(2002)年秋の発売以来、15周年を迎えるアナログモデリングシンセサイザーmicro KORGのカラーバリエーション機、micro KORG PTが発表されました。

 筐体の色はプラチナカラー。左右の化粧板はブラックウッド。仕様はmicro KORG量産機に同じです。

 発売日5月27日。価格は税込37,800円で量産機との価格差はありません。数量限定生産です。


micro KORG PT
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/microkorg/#pt

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 implant4さんで、Roland SH-1を試奏させていただきました。

 既にチェックが終わっていて、いずれimplant4さんの中古機の在庫リストにアップされると思います。

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 今回の試奏させていただいたRoland SH-1は、とてもこれが1970年代後半発売のシンセサイザーとは思えないほどの美品です。筐体に錆が無く、大きな傷も見当たりません。元のオーナーさんが非常に大事に使われた事が推察できます。

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 スライダーの谷底が汚れていたり、左右の布かスポンジのようなものにほころびがあったりという事が無く、あるいはここにメンテナンスの手が入っているのかもしれません。

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 アナログモノフォニックシンセサイザーRoland SH-1は、昭和53(1978)年発売されました。しかしながら、翌54年SH-2と交代する形で製造は終わりました。

 短命だった事に加えて、おそらくオーナーさん達が手放さないためか、SH-1の中古機を見る機会は同年代同価格帯のローランドを含む他の国産シンセサイザーより多いとはいえず、中古機が出るとすぐに消えて無くなってしまい、私は今日までじっくり試奏する機会を得る事ができませんでした。

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 音色設定操作子の合理的なレイアウトといったRoland SHシリーズの魅力に加え、VCOは一つながらサブオシレータがある、片方は簡便なものながらENVが二つある事がSH-1の特長だと思います。この点をもって、私はRoland SHシリーズ中、このSH-1を最も愛しています。

 昭和57(1982)年に音楽之友社で刊行された古山俊一さんの「シンセサイザーここがポイント」では、モノフォニックシンセ、複合キーボードを含むポリフォニックシンセ、そしてシステムシンセという形で、内外各社シンセサイザー現行機を紹介していたのですが、モノフォニックシンセのコーナーの最後に、製造は終わったものの良いシンセとして、mini KORG 700S800DV、Roland SH-5とともに、このSH-1が挙げられていました。

 キーボードマガジン1984年7月号の古今東西のシンセサイザーの特集記事の中でも、このRoland SH-1が採り上げられていたのですが、執筆した方は、SH-1でティンバレス風の音色を作ったりしているとの事でした。ちなみにこの頃、シンセサイザーの中古機にプレミア価格がつくような事は無く、「ビンテージシンセ」等という言葉もありませんでした。

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 リアパネル側。

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 各端子群。

 全く錆びや消耗の類が見られず、あるいは元のオーナーさんが部材の交換をされたのかもしれません。新品同様というか、とにかくピカピカでした。

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 「R Roland」のロゴプレート。

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 フロントパネル側全景。

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 「R Roland SNTHESIZER」のロゴ。

 「SNTHESIZER」の字体は、1980年代初頭のフジテレビ系「オレたちひょうきん族」でYMOの偽者が出演したおり、彼等が演奏(のふりを)した「POLAND」なるメーカーのシンセサイザー(のような姿をした箱)のリアパネルに描かれたロゴと同じです。

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 ベンダーレバー。

 ピッチベンドのレンジが広い。レンジを最大値にして、例えば「ド」を押鍵してベンダーレバーを右/左に倒し切ると、1オクターブ上ないし下の「ド」を超えて「ファ#」になります。

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 鍵盤。

 32鍵。Roland SHシリーズの32鍵機として、SH-09、そしてSH-101が続きます。

 この個体に関して、鍵盤に黄ばみが無く、あるいは元のオーナーさんによって、プラスチックの黄変を解消する処置が施されたのかもしれません。チャタリングも無く、コンディションに問題はありません。

 この時代のシンセサイザーの鍵盤全般にいえるのですが、設計時に静粛性を目指した形跡はありません。かなり「カタカタ」いいます。

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 SH-1のつまみ。

 つまみのトップだけでなく、目盛との接点近くの縁(へり)の部分にも印が入れられています。私のような音色設定に関して神経質な人間にとって、これは大変ありがたい事です。

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 ポルタメントはオン/オフのスイッチは無く、タイム(実際はレイトだと思います)設定つまみのみです。

 PSE騒動の頃、オン/オフが無いつまみのみのシンセの中古機に、つまみを0にしてもポルタメントがかかる個体を幾つか見ました。しかしながら、今回のSH-1のこの個体は、左に振り切った状態できちんとポルタメントをカットできていました。

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 LFO。

 波形はサイン波、矩形波、ランダムで、正逆鋸歯状波はありません。

 ディレイタイムは押鍵してから変調がかかり始めるまでの時間なのですが、アナログなのでディレイタイム実行終了と同時にビブラート(VCO)やグロウル効果(VCF)のデプスの設定値が反映されるのではなく、若干なりとも0から設定値までの時間、つまりフェイドインタイムに類する現象が発生します。

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 VCO。

 ピッチが安定、というか、とにかくきっちりしていました。

 波形は鋸歯状波、矩形波、非対称矩形波(パルス波)。

 パルスウィズはマニュアル及びソースがLFOとENV-1のPWM(パルスウィズモジュレーション)があります。パルス波のパルスウィズを下げ切ると、矩形波を選んだ場合と聴感的に全く同じ矩形波になりました。

 VCOは一つですが、LFO変調のPWM設定時の場合はにじんだ感じ、そして、ENV変調のPWMは弦を撥ねる感じが、各々上手く出ます。

 オートベンド(ピッチENV)は、押鍵したピッチより高い方へベンドする設定のみで、リバース曲線はありません。デプスとはピッチENVのアタックレベルとサスティンレベルの共用値、タイムは押鍵してからピッチが設定したデプスへ達するまでの時間です。

 サブオシレータは、1オクターブ下及び2オクターブ下の矩形波、2オクターブ下のパルス波。これは同い年のRoland SH-09をはじめ、その後のSH-2、SH-101、MC-202、AMDEK改めRoland DG CMU-810に継承されます。

 ノイズジェネレータはホワイト、ピンクを切り替える事ができます。

 VCO、サブオシレータ、ノイズジェネレータ、外部入力のレベルを、各々オーディオミキサーで設定します。

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 恒例の喜多郎mini KORG 700Sリードをシミュレーションするヒントは、パルスウィズを4より下あたりで探す、です。これは、他のアナログRoland SHシリーズ、JUPITER-8、JUPITER-6JP-8000Boutique JP-08と共通しています。

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 VCF。

 ローパスフィルターとハイパスフィルターがあります。

 ハイパスフィルターのカットオフフリケンシーは、例えばRoland JUNO-60、JUNO-106のような4段階設定ではなく、0から最大値を連続的に変化させる事ができます。

 ENV-1は基本的にVCFと接続されています。VCAは、VCFとEMV-1を共用するか、簡便なENV-2かを選びます。

 ENVのアタックタイムやディケイタイムをVCF/VCAで分ける事ができるのは、金管系や撥弦系の音色で威力を発揮します。今回、喜多郎prophet-5ホルンのシミュレーションをしてみたのですが、VCOの波形が鋸歯状波であれPWMであれ、けっこう雰囲気が出ました。

 ENV-1のトリガーモードは、マルチ(キーボードゲート+トリガー)、シングル(キーボードゲート)、LFOです。

 VCFは自己発振する事ができます。キーボードフォローを最大値にすると、きちんとした平均律になりました。

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 VCA。

 ENV-1をVCFと共用するかENV-2を充てるかを選択できます。

 ホールドレベルは、通常0固定のVCA ENVのアタックレベルを設定する事ができます。つまり、ARP ODYSSEYのVCAゲイン、YAMAHA CS-15のVCAイニシャルレベルと同じです。

 ENV-2はアタックタイムとリリースタイムのみ。ディケイタイムは無く、故にアタックレベルとサスティンレベルで最大値を共有しています。

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 Roland SH-1用ハードケース。

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 「R Roland」のロゴが浮き彫りになったプレートがはめ込まれています。凝っています。

 アナログモデリングシンセサイザーRoland AIRA SYSTEM-1SYSTEM-1mSYSTEM-8用に、PLUG-OUT SH-1をとも思ったのですが、SH-101 PLUG-OUTSH-2 PLUG-OUTが、ともにフィルターとアンプでENVを個別に持っている事が判明したので、今はその必要は感じません。

 いっその事、このアナログシンセサイザーRoland SH-1そのものを復刻するというのはいかがでしょうか。

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 数日前からインターネット上の複数のウェブサイトで、behringer Dなるどう見てもminimoogを模したと思われるシンセサイザーに関する画像と仕様が紹介されています。

 平成29(2017)年3月12日夜の段階で、ベリンガー社からの発表は無いようなのですが、同社ツイッターに、
MiniMoog or Model D ? Here is the latest Uli said about the new Model D
のコメントがトップ固定で置かれています。

 “インターネット上の複数のウェブサイト”に、出所が同じと思われる仕様の列挙と画像が掲げられているので、それを元に私が理解できた範囲で、behringer model Dについて触れたいと思います。誤りがある可能性についてご理解ください。

 今後、ベリンガー社の発表や日本の代理店等の情報公開の際に、大幅な加筆や改稿を加える可能性があります。

 behringer Dはアナログモデリングシンセではなく、minimoogと同じ非プログラマブルのアナログモノフォニックシンセサイザーです。

 鍵盤やホイール等のコントローラーは無く、基本的には卓上に設置するタイプの単体シンセサイザーモジュールなのですが、フロントパネル面を縦にした場合、ユーロラックの高さと合うようになっていて、ユーロラックのシステムシンセのセットに組み込む事ができます。

 behringer model Dはモノフォニックシンセなのですが、ポリチェイン機能があり、MIDIを介して16台を連結して最大16声のポリフォニックシンセとして使う事ができます。behringer Dに限った事ではないのですが、ポリチェイン機能はMIDIを介して直列つなぎにしないと役目を果たす事ができず、それ故、behringer DのMIDI端子は、INだけでなくTHRUがあります。

 behringer model Dのフロントパネルはminimoogと同じセクション分けがなされています。

 グライド(ポルタメント)があるのは同じなのですが、minimoogのようなオン/オフスイッチはありません。

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 画像は2016楽器フェアで撮ったminimmog model D復刻機です。minimmog model D復刻機はモジュレーションソースを、VCO3かフィルターEGか、ノイズかLFOかを選択するスイッチがあり、モジュレーションミックスで両者の混ざり具合を設定してディスティネーションへ送る形になっているのですが、behringer model Dもこの機能を受け継いでいます。

 SEQUENTIAL CIRCUITS prophet-5にも、モジュレーションミックスと同じソースミックスという機能があるのですが、SEQUENTIAL prophet-6には継承されませんでした。

 宇宙戦艦ヤマト第1作から宇宙戦艦ヤマト2202に至るまで使われている、柏原満さんの手によるminimoogを使った効果音(「宇宙戦艦ヤマト復活篇」の音「宇宙戦艦ヤマト復活篇ディレクターズカット」の音参照)の中に、LFO(VCO3)とノイズを混ぜてディスティネーションへ送るモジュレーションミックス機能を活かした効果音がいくつかあります。また喜多郎さんもこの機能を活かした効果音を使っています。実はよく聴くと、ヤマトの主砲の弾道が砲門から放たれる音と喜多郎さんのこの効果音とが似ていたりします。

 喜多郎さんの「プルルルルルルルルルッ」もヤマトの主砲の「ブズズズズズズズ」も、LFO(VCO3)の上昇型鋸歯状波とホワイトノイズをモジュレーションミックスで混ぜ、自己発振させたVCFに送っているのですが、上昇型鋸歯状波故にピッチが上がるのとカットオフが開く事でノイズの割合が増していく効果を利用しています。

 ただ、LFO(VCO3)は周期変化のパラメーターなので、繰り返しの間隔を毎度毎度奏者やマニピュレータが決める事はできませんでした。かつて私が持っていたminimoogは、喜多郎さんのよりもLFO(VCO3)のフリケンシーを最遅にしても速過ぎるので、繰り返しの間隔がせま過ぎました。この点、minimoog model D復刻機やbehringer Dは、モジュレーションミックスのソースにVCF EGとノイズを充てられるので、鍵盤を押すと1回だけ「プルルルルルルルルルッ」や「ブズズズズズズズ」を発声させるという事ができます。押鍵やシーケンサーの設定で間隔をその都度決める事ができます。

 minimmog model D復刻機のLFOは、ホイール付近にあるレイトつまみを引っ張り上げるか否かで三角波か矩形波を選ぶ形なのですが、behringer model Dはレイトつまみ、波形選択スイッチが独立して存在しています。

 三つのVCOは波形の種類やVCO3がLFOになるといったminimoogの仕様を継承しています。ランプ(Ramp:傾斜)波があるので、喜多郎さんの「MYSTERIOUS ENCOUNTER」の出だしの音のシミュレーションに使えます。

 三つのVCO、ノイズ、外部入力のレベルやホワイト/ピンクのノイズの種別の選択を行うミキサー部も、minimoogと同じです。

 なお、音声入力に限らず、入力端子、出力端子は、minimoogがリアパネル側にあるのに対し、behringer Dはフロントパネルの関係セクションの所に設けられています。

 VCFはローパスフィルターだけでなくハイパスフィルターもあります。併用ではなく、どちらかを選ぶ形です。

 VCA EGのディケイタイムをリリースタイムにするか否かのスイッチは、minimoogの場合、ホイールのそばにあったのですが、behringer DはVCA EGの横にあります。

 こうして見ていくと、behringer Dは、ビンテージminimoogというより、モーグの現行機minimoog model D復刻機の影響を受けたモデルのような気がします。

 behringer Dの価格は、複数筋で400ドルとされています。ちなみにモーグによるminimoog model D復刻機は3,749ドル。各々今の日本円で約46,000円、430,000円。

 寸分たがわず“どこかで聴いたような音”を出したかったらminimoog model D復刻機でしょうけど、私はむしろ“これ、なんか違うぞ”な効果が出せそうなbehringer model Dの方に魅力を感じてしまいます。無論、試奏してみないとわかりませんけどね。


平成30(2018)年1月13日追記。

 ベリンガー社ウェブサイトのbehringer model Dの記事へのリンクを加えました。取扱説明書(英文)のダウンロードも可能です。


behringer model D(英文)
http://www.musictri.be/Categories/Behringer/Keyboards/Synthesizers-and-Samplers/MODEL-D/p/P0CQJ


minimoog model D復刻機
http://www.korg-kid.com/moog/product-details/minimoog-model-d/

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 implant4さんで、アナログモデリングシンセサイザーRoland AIRA SYSTEM-8を試奏させていただきました。中古機ながら、箱から出したばかりの新品としか思えない美品でした。調整する部分が無いと思われるので、次回の在庫リスト更新時にアップされるかもしれません。

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 平成28(2016)年9月のRoland AIRA SYSTEM-8発表時、Roland AIRA SYSTEM-8が出ますという記事を上げています。

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 筐体は1970年代末のローランドをはじめとする国産アナログシンセの廉価機のようなつや消し黒。つまみやスライダーといった操作子群は、AIRAシリーズの伝統ともいうべき緑色にライトアップされています。

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 これらの操作感は、単に音色設定の操作子ではなく、演奏操作子として奏者の表現に組み込めるものだと思いました。

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 ベンダーレバー、ベンドレンジ及びモジュレーションデプス。

 ベンダーレバーのそばにベンドレンジ及びモジュレーションデプスの各々の専用操作子が設けられているモデルは、久方ぶりと思われます。Roland JUNO-6SH-101の頃、演奏中にベンダーレバーを操作しながら頻繁にこれらの設定を変えていた身には、これもありがたい事だと思います。ベンドレンジのダウン/アップ個別の設定はできません。

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 鍵盤。ベロシティが使えます。アフタータッチはありません。

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 裏に錘(おもり)は貼られていないものの、ローランドらしい剛性がある鍵盤です。Roland FA06と同じもののような気がしました。静粛性についてはわかりませんでした。

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 フロントパネル全景。

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 アルペジエータ、コードメモリー、オクターブトランスポーズ、キートランスポーズ。

 アルペジエータのモードにランダムが無い事、また、押鍵順が反映される機能が無いので、喜多郎さんがRoland JUPITER-4で行っていたフライングジュピターはできません。

 コードメモリーは、1つの鍵盤を押すだけで平行和音演奏できる機能。古くはKORG PolysixMono/Polyの頃からありました。ローランドの場合、αJUNOに搭載されて後、21世紀に入ってからRoland SH-32で復活しました。

 SYSTEM-8のコードメモリーは、Roland Fantom XJUNO-GFAといったローランドワークステーション機と異なり、ベロシティで構成音の発声のタイミングをずらすといった設定はできません。

 コードを押鍵してコードメモリーボタンを押すとコードが記憶されます。ホールドボタンを押して構成音を1音づつ鳴らしてコードを発声させ、その状態でボタンを押して記憶させる事ができるか否かを試し忘れました。先に挙げたコルグのシンセ群のコードメモリーはそれが可能でした。

 キートランスポーズは、アナログシンセ時代に私が使ったJUNO-6、SH-101等は、キートランスポーズボタンを押して目的のキーに該当する鍵盤を押すと移調できたのですが、SYSTEM-8はトランスポーズボタンを押しながらダウン/アップを押して、半音づつ下げ上げして目的の調を設定します。

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 パッチ/パフォーマンスモード、マニュアル、ポルタメント、テンポ。

 パフォーマンスモード時、発声させるパッチ、エディットするパッチを選択します。

 マニュアルボタンは、選択したパッチではなく、操作子群の現状を発声に反映します。

 ポルタメントにはオン/オフボタンは無く、最小値がオフで、0ではなく1からバリューが始まります。オフと0の区別が無いという事です。ポルタメントのカーブのフィーリングは、たいへんありがたい事にアナログシンセ的な非リニア変化です。

 テンポつまみでステップシーケンサー及びアルペジエータのテンポを設定します。またこのテンポは、LFOのレイトと同期させる事ができます。

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 キーアサインモード、SYSTEM-8/PLUG-OUT、ユーティリティ、画面、デジタルアクセスコントロール入力操作子。

 モノボタンを押し送る形でキーアサインモードを設定します。点灯ならモノフォニック、点滅ならユニゾン、消灯でポリフォニックです。モノフォニック時のトリガーモードのシングル/マルチをどこで設定するのか、あるいはどちらかしか無いのかを調べ忘れました。

 SYSTEM-8は本来のシンセエンジンであるSYSTEM-8以外に、PLUG-OUT JUPITER-8、PLUG-OUT JUNO-106が付属します。加えてもう一つPLUG-OUTを持つ事ができます。SYSTEM-8、PLUG-OUT1、2、3ボタンで選択します。

 メニューボタンを押して、矢印ボタンを操作する事でユーティリティを選択します。SYSTEM-8の外部記憶装置であるSDカードドライブの操作等があります。

 SYSTEM-8のシステムがver.1.11になってから、目的のパラメーターの専用操作子を動かしてエンターボタンを押すと、その設定が表示され続け、さらにバリューつまみで1づつ増減する形で、細かくエディットできるようになりました。指定したパラメーターは、次に他のパラメーターの操作子が使われてその内容が表示されても、しばらくすると再びエンターボタンで指定したパラメーターが表示され続けます。解除する場合は、EXITボタンを押します。

 Roland JD-XAと異なりこのver.1.11でも、専用操作子を動かす形でしかパラメーターを指定できないので、動かした時点で前回保存値とは異なる表示がされるわけですが、それでも旧ver.のように、あっという間に設定表示が見えなくなるという事は無くなり、つまみやスライダーという至極大雑把にしか入力できない操作子にイライラしてきた身には大いなる前進です。

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 ステップシーケンサー、音色選択ボタン。

 ステップシーケンサーは押鍵時のみ再生し続けるモードはあるのですが、コルグのアナログモデリングシンセのモードシーケンス機能のように1回だけ実行する事はできないようです。パラメーターの周期変化はともかく、径時変化のソースには使えません。

 A〜H、1〜8のボタンの組み合わせで音色を選択します。またこれらのボタンはシーケンサーのどのステップが実行されているか、データのある無しを、ランプの色で表示します。

 Roland AIRA SYSTEM-8が出ますでも書きましたが、この16個のボタン、カチッと硬く入るというよりは、変な表現ですがぬるっと沈み込む、それでいて、ボタンが押し込まれましたという事を手指にはっきり教えてくれる、という感触でした。好感触だと思いました。

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 LFO。

 波形のバリエーションは3まであります。波形にノイズはありません。

 ピッチ、カットオフ、音量のデプスのつまみには、センター位置(0)にクリック感があります。マイナス値もあるので、LFO波形の鋸歯状波を正逆とも設定できます。

 トリガーENVは、LFOの周期でENVがリトリガーされ続けます。

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 オシレータ1、2、サブオシレータ、ミキサー、ピッチENV。

 オシレータ波形のバリエーションは1、2があります。

 波形を変化させるカラーはマニュアル以外の変調のソースが豊富で、その中にはサブオシレータまであります。ENVをソースにしたPWMで撥弦系の音色を即席で作ったのですが、私がかつてSH-101やJUNO-6で作った、はつらつ感のある撥弦音ができました。

 ただ、このカラーのソースに、ベロシティを加えられないものかとも思いました。

 ピッチENVのデプスは、センター位置(0)にクリック感があります。

 恒例の喜多郎mini KORG 700Sリードを真似るヒントは、波形をパルス波にし、カラーを090あたりで探します。ポルタメントのカーブが非リニア変化である事と併せて、けっこう良い線いきます。パフォーマンスモードで、オートベンド(ピッチENV)の有る無しをロワー/アッパーで作り分けて、どちらかのみを選択する形に設定しておくと、ロワー/アッパーボタンがオートベンドのオン/オフボタンになります。

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 フィルター。

 バリエーション1、2に加え、システムver.1.11から、バリエーション3としてRoland AIRA SYSTEM-1のローパスフィルターが加わりました。

 ベロシティでENVデプスをコントロールする事ができます。逆にいうとフィルターにおけるベロシティのディスティネーションはこれだけです。

 キーボードフォローはマイナス値も設定できます。弾く鍵盤の高低によるカットオフの傾斜を、右肩上がりにも下がりにも設定できるという事です。

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 アンプ。

 ベロシティで音量をコントロールできます。

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 内蔵エフェクター。

 ディレイ系、リバーブ系と、空間系エフェクターを2種併せて使う事ができます。デジタルエフェクターの黎明期からローランド/ボス(BOSS)の空間系エフェクターが好きな身には、音声入力ができるローランドのシンセサイザーを、エフェクターとしても見てしまいます。ちなみに私が初めて手にしたエフェクターはBOSS DD-2(デジタルディレイ)でした。

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 SYSTEM-8のPLUG-OUTは、当初からPLUG-OUT JUPITER-8、PLUG-OUT JUNO-106の付属がアナウンスされていたのですが、PLUG-OUT JUNO-106はシステム1.11で入りました。

 今回の試奏でPLUG-OUT JUNO-106を鳴らす事は無く、またPLUG-OUT JUPITER-8もプリセット音を聴くのみで、音色をエディットする事はありませんでした。SYSTEM-8のPLUG-OUTに関して、機会を改めて触れたいと思います。

 PLUG-OUT JUPITER-8のプリセット音の中の、ネーミングに関しておそらくギリシャ神話のサイレンの魔女の唄声にちなんだと思われる「Siren's Chant」は、冨田勲さんがmoog III pで作った女声にそっくりでした。

 また、SYSTEM-8のプリセット音「Whistling Ld」は、同じく冨田勲さんのmoog III pのあの軽快な口笛に似ていました。

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 Roland AIRA SYSTEM-8の独特の機能があるとしたら、経年変化をシミュレーションできるコンディションという機能くらいだと思うのですが、全く意義を感じないので、今回、試す事はありませんでした。

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 各設定に関して、前回保存値を何らかの形で見る事ができれば、エディットの効率は上がるような気がします。ver.1.11で、パラメーターを指定して表示を持続し、バリューつまみで入力できる事になったのと同様、システムのアップデートで何とかできないものでしょうか。

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 AIRA SYSTEM-8は、Roland SHやJUPITERといったローランドアナログシンセの姿やパラメーター構成を軸に、至極堅実にデザインされた印象があります。誰か特定の奏者やマニピュレータの個性を濃厚に反映する事が無い代わりに、使う人がそこはかとなく自分を込める事ができるシンセサイザーのような気がします。

 アナログシンセ時代、Roland SH-101やJUNO-6では届かなかった部分、詰める事ができなかった部分に、それらと同じくつまみやスライダーを動かすという形でマニピュレーションを加えられ、さらに最終的に数値を1づつ増減できる事に、まことに捗々しい操作感を味わう事ができました。

 昔を懐かしむというより、加齢を意識せざるをえない身には、Roland AIRA SYSTEM-8のこのマン/マシンインターフェイスは、その事情に即した実に良い在りようです。

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Roland AIRA SYSTEM-8
https://www.roland.com/jp/products/system-8/

待望のJUNO-106 PLUG OUT、ついに現る!SYSTEM-8 Ver.1.11公開
(ローランドサイトブログより)
http://blog.roland.jp/info/system8_1_11/

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 平成29(2017)年1月12日、ワークステーション機KORG KROME-6173 、88の数量限定カラーバリエーション機、KROME PT、アナログモノフォニックシンセサイザーMS-20 miniのカラーバリエーション機MS-20 mini WMが発表されました。

 KORG KROME PTは、筐体の色が通常色機とは異なる白金色(プラチナカラー)が採られています。筐体のカラーリング以外は通常色機と同じです。この白金色はKORG KROSS-88 PTと同じ色です。

 つまみやボタン、ダイヤル、テンキー、ジョイスティック等の操作子群は黒なのですが、黒鍵も含めて、全て筐体と同じ白金色か、MS-20 mini WMのような白だったらと思います。

 KORG KROME PTの発売日2月11日。税込価格KROME-61 PT 89,640円、KROME-73 PT 109,620円、KROME-88 PT 136,080円。

 KORG MS-20 mini WMは、フロントパネル〜天板〜リアパネルのカラーリングが、ホワイトモノトーン(White Monotone)の限定色機。フロントパネルの操作子群も同系色です。これも仕様は通常色機と同じです。

 KORG MS-20 mini WMの発売日2月11日。税込価格42,800円。


KORG KROME
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/krome/#pt

KORG MS-20 mini WM
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/ms_20mini/#wm

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 平成29(2017)年1月12日、アナログシンセサイザーARP ODYSSEY FSが発表されました。

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 ODYSSEY FSは、Rev1が先の2016楽器フェアで参考出品されていたのですが、Rev1、2、3のカラーリングが揃っています。

 ただ、Rev1、2、3のオリジナル機の復刻ではなく、先のコルグによる復刻機を約116.279%にアップサイジングしたモデルです。したがって、寸法、重量以外の仕様はコルグ復刻機と同じです。

 MIDIを介してピッチベンドを受信できる事を考えれば、ARP ODYSSEY Moduleを約116.279%にアップサイジングして標準サイズの鍵盤を付したモデルともいえると思います。

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 既に取扱説明書がアップされています。

 平成29年3月29日発売。税込159,840円。


平成30(2018)年1月18日追記。

 平成30(2018)年1月18日、ARP ODYSSEY FSQが発表されました。ARP ODYSSEY FSと、ステップシーケンサーKORG SQ-1のアープオレンジのカラーバリエーション機が同梱されています。

 ODYSSEY FSはアメリカで製造されたのですが、ODYSSEY FSQは日本での組み立てだそうです。

 発売日平成30(2018)年3月24日。税込価格172,800円。


平成30(2018)年2月16日追記。

 以下、implant4さんで撮らせていただいたARP ODYSSEY FS Rev.2の画像。
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ARP ODYSSEY FS
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/arpodyssey_fs/index.php


ARP ODYSSEY FSQ

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